24.どんな種類の経管栄養のチューブ(管)がふつうに使われるのでしょうか?
経管栄養にしたら,患者が毎日しなければいけないことは何でしょうか?
経管栄養をしている人のために,必要な介護は何でしょうか?

管には2種類あります。
(1)鼻から食道に通して胃に入れる「鼻腔管」(鼻腔栄養)
(2)外科的に手術をして,皮膚を通して胃壁まで管を入れる「胃ろう」
液体状の栄養サプリメント,水,薬を管に注ぎ込むか,装置を使ってポンプで汲み上げます。管を挿入した部分は清潔に保たなければならず,介護者は管が詰まらないように注意をする必要があります。多くの介護者が「経管栄養はそんなに大変ではない」と報告しています。

経管栄養はリスクとは無縁ではありません。潰瘍や感染症が起こることがあります。逆流した後に液体が肺に入ったりすれば,肺炎になることもあります。管を何度も引き抜いてしまう患者さんの場合には,「拘束」したり,「落ち着かせる」必要が出てくるかもしれません。唾液の吸い出しは経管栄養には影響されませんから,のどから食道にかけて,「排水路」ができるように,患者さんは30度の角度になっていることが必要です。


経管栄養の管,方法,そして問題への対処法についての詳細は,下記のホームページ(英語です!)を参考にしてください。

2017年に再アップのため確認したところ,上記のサイトはもう存在しませんでした。当時は下記の論文がダウンロードできたようです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8327209
Nursing. 1993 Jul;23(7):34-42.
When your patient needs tube feedings. Making the right decisions.
Bockus S.


(2000/8/27,2017/1/27更新)