25.経管栄養をしているときに起こり得る合併症は何でしょうか?
継続的に経管栄養を施す場合,管に空気が入るのを防ぐためにベッドを30度に傾ける必要があります。ほかに私が経験した合併症は管の詰まりで,一度は(体の外で)管が壊れました。医師は残りの長さが十分なら管を切るだけでよいと言うだけでした。機能しなくなったときだけ取り替えるとも言いました。管は本当に汚くなります。
経管栄養は危険と無縁ではありません。潰瘍や感染症が起こることもあります。逆流して液体が肺に入ると,肺炎を起こす可能性もあります。管を繰り返し引き抜く患者の場合,拘束したり鎮静剤を投与する必要も生じます。
経管栄養については,2017年3月19日現在,NPO法人PEGドクターズネットワーク(PDN)が発行している『胃ろう(PEG)手帳』や,PDNのサイトに掲載されている『患者さん・ご家族向けコンテンツ』が参考になります。